夫婦奴隷の淫靡な性生活
第二部 夫婦奴隷に落とされて...
パート10
ー夕食後のひと時ー
 妻が作った夕食は、一ノ瀬が集めたDVDを”鑑賞”しながら進められました。僕たちが学生だった頃の日活ロマンポルノとかその前の成人映画のDVDでした。初日は「赤い天使」。従軍看護婦として戦地に赴任したさくらが兵隊たちに輪姦されるシーンでは、妻の反応を楽しみながら卑猥な会話が飛び交いました。そんな時は僕も一ノ瀬や澤村と対等に与太話に加えてもらえるのでした。でも、夕食が終わって、妻の後片付けが終わった頃、僕たちは居間に移動して、ここに到着した時と同じ配置で座りました。僕と妻は罪人のように並んで座らされ、向かいのソファには一ノ瀬と澤村が裁判官か検察官のような雰囲気で座りました。そこで一ノ瀬が話し始めました。

一ノ瀬 「さて、これから本筋に入ることにするか。おまえたち夫婦と澤村に集まってもらったのは、これからの4人の関係をはっきりさせておくためだ。そこで議論の大前提というか出発点になるは、僕と澤村とが高原の致命的な弱点を握っているということ、そのことで高原はすでに僕と澤村の奴隷...性奴隷...としての契約を結んでいること、契約の中に妻の裕子の所有権を放棄して僕に譲り渡す旨を明記してあること、この3点だ。そうだよな、高原?」

僕 「...はい、そうです」

一ノ瀬 「これら3点から演繹して、僕が澤村と同意の上で、ここに宣言する。高原と裕子のセックスを今後永久に禁止します。キスももちろん禁止。身体を抱くことのみならず身体のどの部分にも触れることも今後一切禁止する」

 僕は覚悟ができていました。いつか僕たち夫婦のセックスは禁じられる...一ノ瀬が僕たち夫婦をこれまで通りにさせておくはずはない、と分かっていたのです。澤村からも何回も言われていました、「お前たち夫婦、きっと引き離されるぞ」と......とうとうその時が来たと思い、僕は妻の手を取りました。二人並んで座らされて二人のスカートが広がっているその上で僕たちは手を握り合いました。

一ノ瀬 「おまえたち夫婦の性生活はこの命令で永久に終わる。この命令に違反した場合には、高原の恥ずかしい秘密を会社に伝えるとともにネットで広く拡散させる。ただし、二人には今まで通りの日常生活を送ってもらう。男女の関係は一切認めないが、それ以外はこれまでどおりだ」

 僕たち夫婦は一ノ瀬が考えていることの残酷さ、非情さを思って、繋いだ手を強く握り合いました。一緒に暮らしながら、セックスはもちろんキスもボディタッチも許されない...そんな非人間的な懲罰!...しかも永久に...いっそ別れさせられた方が苦悩はないでしょう。これから、きっと妻は一ノ瀬好みのスカート姿で僕の前で生活する。意地悪な一ノ瀬がそうさせるでしょう。そしてそれは、僕好みのスカート姿でもあるのです!...ああ、一緒に居れば居るほど、つらくなる...抱きたくても抱けないもどかしさ...悩ましさ...そんな状態がこれから何年も続くと思うと、気が遠くなるみたい...ああ、生き地獄です。僕たち夫婦の...いえ、妻は一ノ瀬に抱かれて身体の満足を得ることができるから、これは僕だけの生き地獄です。一ノ瀬の狙いは僕なんだ。僕を苛める最高のやり方は、妻を奪って、なお妻と一緒に暮らさせる...僕の心を一生にわたっていたぶり責め苛むやり方...一ノ瀬は20年間の負け犬生活の復讐を...これから20年以上にわたる壮大な復讐を...僕に実行しようとしているのです。

一ノ瀬 「この命令は今から直ちに発効する。その手を離すんだ、裕子。高原の手をきっぱり拒絶しろ!」

 妻はこの一ノ瀬の言葉にハッと反応したように手を離しました。そして屈従に震える声で「ごめんなさい...」と僕に囁きました。

一ノ瀬 「傍から見ればお前たちは夫婦だ。高原と裕子は夫婦だ。ただし、二人の生活の中でセックスは禁止。高原が裕子の体に触れることも禁止。裕子は裸姿を高原に見せてはならない。下着姿も見せてはならない。例外的にここにいる間は特別だ。裕子はここにいる3人の男の共有とする。ここにいる間だけは3人の誰でも裕子とセックスすることができるということだ。もしも要求がバッティングした場合は、今日午後に裕子が宣言した男の順位に従う。より上位の男は下位の男を撥ね退ける権利を持つけれども、許すこともできるということだ。僕か澤村、あるいは場合によっては二人の許可が得られれば、高原は裕子を抱くことができる。逆に僕も澤村も独自に高原にセックス禁止命令、射精禁止命令を言い渡すことができる。裕子も高原に禁止命令を出せるからね。いいね、裕子。ここでは君は3人の男に共有されて、3人の男に仕える一方、好みによっては一人の男を支配することができるんだ。苛める権利が認められるということだ」

妻 「はい...あなた...」

 あなた?...僕は妻が言ったこの言葉に引っ掛かりました。家では僕のことを『あなた』と呼ぶ妻が、一ノ瀬のことを『あなた』と呼んでいる...きっと、その時その時で、自分を支配する男のことを無意識にそう呼んでいるんだろう、と思いました。今の妻の心は一ノ瀬に支配されている...そういうことだと思いました。

一ノ瀬 「今夜の予定は終わったから、あとはみんな好きなことをして楽しんでくれていいぞ。澤村の寝る部屋は2階で、さっき教えたように階段を上がったところの部屋だから、そこに荷物も持って行ってくれ。俺も2階の突き当りの部屋で寝る。おまえら夫婦は、そこの主寝室を使え」

妻 「主寝室って、いつも一ノ瀬くんが寝ているところでしょ?いいの?」

一ノ瀬 「もちろん。ああ、そう言えば、この前の合宿で僕と裕子が使ったのもそこだったね。今夜からは高原と一緒に使って下さい。合宿の時のことを思い出してくれるとうれしいよ」

 妻は顔を赤らめました。合宿の時、妻が一ノ瀬からどんな責めを受けたのか、僕は知りません。妻と一ノ瀬だけの秘密です。妻に何回も教えてくれと頼んだけれど、妻は一ノ瀬から言うなと言われているからと、頑なに僕を退けたのでした。その秘密の行為が行われた部屋で、今夜は僕と妻が寝る......僕の気持ちは身体と同じように高ぶりました。

一ノ瀬 「それから、明日からのことを言っておくと、明日から高原は性奴隷としてだけでなく、労働奴隷として生活してもらう。食事の準備は裕子がすることとして、毎回の食事の後始末と食器洗い。毎日の床掃除、風呂掃除、洗濯。朝夕の新聞取り、郵便取り。1日おきのトイレ掃除は1階と2階を交互に。そして雪が降ったら玄関から道路までの雪かき。宅急便の受け取り。それ以外にも僕が命じた家事すべてを高原にやってもらう。サボったり反抗したりしたら、2階の拷問室できびしく取り調べて罰を決定し、懲罰室で厳正に執行する。もちろん取り調べと懲罰の執行は僕たち3人で行う。高原には明日から労働奴隷にふさわしいメイド服を着てもらおう。ここにいる間はこれが高原の制服となる。いいな、高原...純子さん?」

高原 「はい、一ノ瀬さま。全部私がやりますわ。でも...でも、宅急便の受け取りも?」

一ノ瀬  「もちろんだ。ちゃんと配達の人に対応してくれよ」

高原 「メイド服姿で?」

一ノ瀬  「そうだ」

高原 「その時はウィッグとマスクを着けさせて下さい。このままでは、あまりに恥ずかしいですわ」

一ノ瀬  「お前を辱めるのも、調教の一環だ。メイド服姿で配達の方に対応しろッ!」

高原 「は、はい、一ノ瀬さま...どうぞ純子を...お気の済むまで...どうぞ...どうぞ、辱めて下さい...」

一ノ瀬  「それから明日の午後は結婚式を執り行います」

 結婚式と聞いて、僕も妻も驚きました。澤村はあらかじめ聞かされていたのでしょうか、驚きの表情も仕草も見せずに僕を見つめています。

妻 「結婚式って、いったい?」

一ノ瀬 「高原と澤村さ。二人は結婚するんだ。高原には澤村の男妻として尽くすことを誓わせる。式用にドレスとタキシードを用意してあるよ。そう、高原にはきっと好みのミニのウエディングドレスだ」

妻 「!・・・・・」

高原 「・・・・・」

一ノ瀬  「ま、楽しみにしててくれ。じゃ、今夜はこれで解散ということで。ああ、高原に命令しておくが、今夜もセックスは禁止だ。どんな形でも高原の射精は厳禁とする」

 一ノ瀬はそう言って、ソファを立ち、澤村を誘って、2階へ上がって行きました。僕と妻は、一ノ瀬に指定された寝室へ行きました。妻はさっきから黙ったままです。僕と澤村の結婚式というイメージが彼女を黙らせているのでしょう。一ノ瀬の陰湿なやり方...妻の前で僕を辱めることで、僕に対する妻の軽蔑や嫌悪、諦めの気持ちを増長させて、夫婦関係を...夫婦の精神的繋がり...を掘り崩して行こうとするとても陰湿なやり方......
 この寝室は妻が合宿で徹底的に調教された部屋...その内部構造はよく分かっています。妻がドアを開けて先に入り、天井灯のスイッチを探すことなくオンにすると、そこには二つの大きなベッドが...妻は窓際に寄ってカーテンを引き始めました。その後ろ姿!...腕を動かすたびに揺れるプリーツスカート!...高いヒップライン!...細くくびれたウエスト!...カーテンを引き終えて向き直った妻の白いタートルニット姿!...高く盛り上がった胸!...その上に光る金色のネックレス!...きっとガーターベルトで吊ったストッキングに包まれた綺麗な形のふくらはぎとキュッと締まった足首!...女学生っぽい室内用ローファー!...僕はたまらなくなって妻に近づき、肩を抱こうとしました。すると、妻は邪険に僕の手を振り払って言うのです。

妻 「だめッ...触らないでッ...」

僕 「一ノ瀬はああ言ったけど、二人だけの秘密にしておけば分からない。セックスさせてくれよ。もうひと月以上射精していないんだ。それとも、彼奴の言うとおりにするのか?...やっぱり彼奴が上位でご主人さま、僕は下位で奴隷なんだから、彼奴の言うことを優先するのか?」

妻 「関係ないわ。澤村くんと...同性と結婚して男妻になるんでしょ!...女の私なんか必要ないんでしょ?不潔だわッ!...今までの生活って、いったい何だったの?」

僕 「・・・・・・」

妻 「断って...明日の結婚式は断って...一ノ瀬くんが無理やり式を挙げようとするでしょうけど断って...少なくとも夫婦の誓いなんて絶対にしないで...お願い...そうじゃないと私...私...」

 妻は泣き出しました。泣き崩れそうになる妻の肩を、僕は両手で支え、そして抱き寄せました。妻の身体を力いっぱい抱きしめました。妻は僕の胸に顔をつけて泣いています。髪の毛か首か、どこか分からないけど、僕の知らない香水の香りがかすかにします。僕は猛烈に欲情して来ました。と、その時、ベッドわきで電話が鳴りました。邸内電話が備えられているとは思いも寄りませんでした。妻は慌てて僕から離れて、電話の所まで速足で歩き、受話器を取りました。

妻 「はい...はい。これから...分かりました。このままの格好でいいんですね?...いいえ、何も。夫とは何も...はい、すぐに参ります」

 一ノ瀬からの呼び出しでした。陰湿なやり方...僕たち夫婦を弄んで楽しんでいるのです。妻の心を崩し始めているのです。僕にはどうにもしようがないこと...妻はまたこれからこの服装で...白いタートルニットとギンガムのプリーツミニスカート姿で...一ノ瀬に辱められ、犯され、そして女の身体の歓びに溺れさせられるのでしょう。僕は嫉妬で狂いそう...口惜しさで眩暈がします。でも、僕にはどうすることもできない...

妻 「ごめん...一ノ瀬くんのところに行って来るね。戻って来たら...どんなに遅くなっても戻って来るから、その時はあなたが私を抱いてね...ね...お願い...今のままだと私...ね、だから、私の心まで取られないようきつく私を抱いて欲しいの...」

僕 「うん。もちろん...絶対に君を一ノ瀬には渡さない。身体は取られたけど、夫婦としての絆は絶対に...」

 僕の言うのを最後まで聞かず、妻はスカートを翻して寝室を出て行きました。僕は自分のスカートの上から、高ぶった身体をそっと触って慰めました。妻はあとで抱いてくれと言いました。でも僕がセックス禁止、射精厳禁を一ノ瀬から言い渡されていることは妻も知っているはず。ということは妻は僕にチャレンジしているのか?...妻の願いを取るか、一ノ瀬の命令を取るか。

 禁を破って妻とのセックスで射精の快感に溺れるか、性奴隷としてご主人さまの厳しい命令に屈従する被虐の快感を貪るか...僕の気持ちは決まっていました。妻がどんなふうに一ノ瀬に責められるのか...どんな辱めを受けるのか...妻は決して話さないでしょう。その光景を想像しながら射精の誘惑に耐える快感!...妻を抱けば今までの二人の関係を少しでも守ることができる。でもそれ以上に同性の奴隷に落とされるという倒錯した被虐の情感の方が僕には大切だったのです...
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